2011年09月10日

零戦と秋水を見るために、三菱重工業の
「名古屋航空宇宙システム製作所史料室」へ行ってきました。
見学する方は予約必須です。
開館日時は毎週月・木曜日の9時~15時とちょっと短め。
※ただし、工場休日の場合は休館なので要確認。
【行き方(一例)】
まず名古屋駅からバスで県営名古屋空港へ行きます。
県営名古屋空港行きのバスは駅と反対側(大きな通りを挟んで向かい合っています)にある
ミッドランドスクウェアの前から出ています。
↑ミッドランドスクウェア
バスはわりと小さめですが乗る人は結構多かったので、
可能ならばちょっと早めにいって並んでおいた方がいいと思います。
時間ギリギリだと乗れなくなる可能性も…。
県営名古屋空港からは徒歩5分程。
タクシーで行こうとしたら、すぐそこだから歩いていった方がいいよと言われる程度の距離ですw
道はタクシーの運転手さんに教えてもらえました。結構有名な場所の模様。
マップの青い道を通って行くのが分かりやすいと思います。
以下の写真はマップの赤い矢印の方向に撮ったもの。
このあたりでもう三菱重工業を目視でき、曲がり角には看板もありました。

入り口の手前に素敵な看板発見。
余談ですが、見ての通り周囲にはご飯処がほとんどないので、
お弁当を持って行って外で食べるか、お昼を済ませてからいくとゆっくりできると思います。
私たちはご飯を食べていなかったため、室長さんに昼食の心配をしていただきましたw

工場の正門は何食わぬ顔で突破…するも、史料室の入口がわからず守衛さんに尋ねました。
入って右側にあるこの門の奥だそう。
門の横のインターホンを鳴らすと鍵を開けてもらえます。
史料室の入口までの間には、無造作に戦闘機やヘリコプターが置かれています。
こちらは貴重なT-2試作初号機。T-2といえばブルーインパルスにも採用された機体です。
満を持して史料室の中へ…。
完全予約制ですが週に二日しか開館していないこともあってか、
すでに6~7人ほどの団体客がいらっしゃっていました。
室長さんは団体のお客さんに丁寧に説明している模様。
いいなあ(´・ω・`)

まずは零戦52型甲がどどどんとお出迎え!
こちらは昭和58年にミクロネシア連邦ヤップ島内で発見された残骸を復元したものだそうです。

ちなみに発見された当初はこんな感じ。
ぺちゃんこだお…(´・ω・`)

後ろから。
何度見ても美しいフォルム。

近づいてパシャリパシャリパシャリ。
そうこうしているうちに団体のお客さんがお帰りになったので
ここぞとばかりに室長さんからお話をうかがってきました。
室長さんは元々戦闘機の設計をしていらしたらしく
翼端捻り下げ等、特に設計について詳しく教えていただきました。

例えばこの写真の脚の上のこの部分。
これまで注意して見たことがなかったのですが、
良く見ると何やら赤い棒のようなものが立っています。

これは脚がちゃんと降りたかどうかをパイロットが目視確認するためのものだそうです。
脚が降りれば自動で上がり、脚が戻れば自動で下がる、至ってアナログな仕組みw
当時はコンピュータの信頼度が低かったので、
こうしてアナログな仕組みで確認できるのが一番安心だったそう。
確かにこれなら間違いはありませんよねw
ポジションもちゃんと、パイロットから見える場所に設置されているんだそうです。
し…知らなかったあー!
あともう一つ勉強になったのが、戦闘機の乗り方。
特にこの時代の戦闘機は羽の部分に「フムナ」の表示があり、
胴体との付け根の部分(写真の赤で囲まれている部分)などは
踏んではいけないことになっています。
今まではなんとなく、そこを避けて乗ればいいのよね、と簡単に思っていたんですが
でも待って!
よく考えたら羽の付け根の部分踏まずに乗るって無理じゃね・・?
すると室長。
「乗り方教えてあげるから、そこ入ってみて」
・・・
えっ
いいいいいいいいいんですか!?
大変恐縮しつつも、零戦の隣の階段をのぼらせていただきました。
室長さんの説明によると・・

この写真の青丸の部分にある
この丸い部分の一方を押すと一方が伸びて棒状に出てくるんだそうです。
↑ここ
こういう部分は何か所かあって(羽の写真にもよく見るとこの部分があります)
そこを足場にしてコックピットまで乗るのだとか。
後で零戦の動画を確認してみると、確かに棒状のものを足場にして乗っている映像が・・!
し…知らなかったあー!
せっかくなので、普段撮れない角度から撮影。
奥に見える三菱のマークがここならではですよね。

ちなみに史料室には現在零戦を含めて2台の戦闘機と1台の輸送機が飾られており(写真は輸送機)
周囲には三菱重工業ならではの貴重な資料が所狭しと並べられています。
この史料もかなり興味深いものですので、こちらにいらした際は
室長さんから説明を受けながらゆっくりご覧になってみてください(*´ω`*)

こちらは零戦と同様に、室長さんのご厚意で見せていただいた輸送機内部。
さすがに立てるほどの大きさはありませんが、外から見るよりも中はゆったりしていました。
座り心地もなかなかのもの。
こちらは有名な局地戦闘機「秋水」。
メッサーシュミットMe-163Bロケット戦闘機の一部の資料を基に開発された
日本で最初、世界で二番目の有人ロケット戦闘機です。
お腹がかわいい(*´ω`*)
ちなみに秋水も色々と面白い設計になっているとのことで、またもたくさん教えていただきました。
例えば足のタイヤの部分。あそこは飛び立った後、地上に落下させちゃいます。
着陸は胴体着陸(お腹の下にあるソリっぽいところで着陸するそうです)。
タイヤは再利用するので、飛び立った後、みんなで必死で探すんだとか。
時々見つからなくてあたふたしていたそうですw
長ーく説明をしていただき(本当にありがとうございました!)
お写真を一緒に撮っていただいた後、お土産を買って帰りました。
土産もの売り場にいる方も戦闘機にすごく詳しくて
また長く雑談してしまいましたw
ちなみに三菱のマークやロゴが入ったものは権利的な問題で他では買えないので
ぜひロゴ入りのお土産もひとつお求めになってください♪
ちなみに私はロゴ入りのストラップとコースターと
史料室限定のお菓子を買って帰りました。
ちなみにコースターはこのお菓子の柄と同じだったりします。
しかし室長さんと話していると、私の戦闘機愛もまだまだだなあと思います。
室長さんの戦闘機愛に比べたら私のなんて…。
もっともっといろんな戦闘機見に行って、勉強して、愛を深めなければと思いました(*´ω`*)
そんな戦闘機愛溢れる室長さんのお話が聞けるのは
名古屋航空宇宙システム製作所史料室だけ!
皆さんもぜひ行ってみてください♪
※お客さんが多い時は室長さんは大忙しなのでお話が聞けないかもしれません。
また、零戦に近づいたり、輸送機内部の見学は通常できません。
無理にお願いすることのないようどうぞよろしくお願い致します。
(=゚ω゚)ノジャ、マタ!!
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この記事へのコメント
ロケット戦闘機が日本にあったなんて…勉強になります。
愛が溢れる記事で、読んでいてこちらも楽しくなります。
しかし、胴体着陸ってことは水面に着陸するのかね?
車輪切り離した所にある
ソリで滑るように着陸していたそうですよー。
秋水、何気に日本にこの一機と
アメリカが持ってる1機の
世界に2機しかないので貴重ですねぇ(*´ω`*)
しかし、「秋水」って洒落た名前ですねー。
普通、ジェット機なら「花」、戦闘機なら「電」or「雷」が名前に付くはずなのに。
メッサーは有名ですが。
面白そうですね!!
今度ここに行ってみたいです!
ガイド付きって、やっぱり良いものですね。
朽ちた零戦52型甲の写真が、『風の谷のナウシカ』の
メーヴェかガンシップに見えます・・・
いつもたのしみに拝見させて頂いております☆
お願いというか質問なのですが、以前の記事にスケジューリングを載せて頂いたかと思うのですが、本日それが開けませんでした(:_;)
今回海外旅行に行こうと思っているので参考にさせて頂きたいのですが、もうファイルはないのでしょうか?!
もしお時間ございましたら再UPして頂けると非常に嬉しいです!!(><)
いつもお兄さんとのラジオも楽しく聞かせていただいております☆
これからもご活躍に期待いたしております♪
この零戦は、開発した本家本元の三菱重工が社内資料の名目で復元した機体ですが、ヤップ島より引き上げた機体をリフォームしたと言うより、ほぼ新造に近い機体です。
零戦は三菱の他、当時のトップメーカー中島飛行機でも量産されました。
撃墜王として有名な坂井三郎氏(故人)は三菱製の零戦と中島製の零戦では感覚的な違いがあり、本家の三菱製のほうが、外板に丸みが感じられ全体的にふっくらと優しい印象があると言っていました。
同じ機械と工程で製作される「工業製品」に違いがあるとは思えませんが、もしかしたらそういう感じの違いがあるのかも知れませんね。
秋水は・・・
実際にはロケット花火のように打ち上げて、押し寄せる超重爆撃機B-29に対し一撃を加えて離脱するだけのなんとも悲しいロケット戦闘機です。
ドイツのMe-162のコピーですが、当時の日本の工業力ではロケット燃料すらまともなものはなく、量産して配備をするにはまさに夢物語でした。
